L型キッチンリフォーム徹底ガイド｜デッドスペース解消と動線改善で快適空間へ

「昔ながらのL型キッチン、なんだか使いづらい…」そう感じていませんか？
最初は効率的に思えたL型も、長年使ううちに「コーナーの収納しづらさ」や「動線の長さ」などの課題が見えてくることがあります。
リフォームを考えるなら、今のメリットを活かしつつデメリットを解消したいですよね。「L型を活かすか？」「それともI型や対面式に変えるべきか？」多くの方が迷われるポイントです。
この記事では、L型キッチンからのリフォームでよくある悩みと解決策、さらに実際のリフォーム事例をご紹介。キッチンリフォームを成功させるヒントがきっと見つかります。

L型キッチンが「使いにくい」と言われる3つの理由

L型キッチンには、使いにくさを感じるポイントがいくつかあります。

1.コーナーのデッドスペース問題

L型キッチンの最大の課題は、手が届きにくいコーナー部分です。ワークトップやキャビネットの奥の物が置きっぱなしになりやすく、収納効率が悪い「デッドスペース」と化しがち。長年使うほど、収納や取り出す際の悩みが深まります。
特にシニア世代になると、かがむ・腕を伸ばすといった動作が負担に。奥にしまった物を取り出すのがますます大変になり、その結果「使わないスペース」が増えてしまうこともあるでしょう。

2.想定外の長すぎる動線問題

L型キッチンは体を90度回転させることで効率的に移動できるのがメリット。しかし、広い間取りでは、冷蔵庫、シンク、コンロの位置が離れすぎてしまい、かえって移動距離が長くなることがあります。
若い頃は気にならなくても、加齢とともに無駄な歩数が増えて疲れる…と感じる方は少なくありません。

3.「壁向き」が生むコミュニケーション問題

昔ながらのL型キッチンはほとんどが壁付けで、調理中は壁に向かうことに。家族とのコミュニケーションが取りづらかったり、お子さんの見守りや会話が難しかったりと、現代のライフスタイルには合わないと感じる方も増えています。

L型キッチンからのリフォーム、3つの選択肢

L型キッチンならではの悩みを解消し、理想のキッチンを実現するために、大きく3つのリフォーム方法をご紹介。それぞれに必要な工事の規模感も解説します。

1.L型からL型へ！使いやすさを追求した進化形L型キッチン

「今のL型の間取りは気に入っている」「広い作業スペースは譲れない」方には、最新のL型キッチンへのリフォームがおすすめ。見た目はL型でも、中身は大きく進化しています。

【デッドスペース解消！最新のコーナー収納】
最新のL型キッチンは、キャビネットのコーナー部分も奥まで利用しやすくなっています。
・ターンテーブル式回転収納
・ワゴン収納で引き出せるタイプ
・手前と奥が連動して引き出せる収納

【ワークトライアングルで快適な動線を実現】
間取りの広いL型だからこそ、冷蔵庫・シンク・コンロの「ワークトライアングル」を意識した配置が重要です。冷蔵庫の位置を工夫することで、無駄な歩数を減らし、効率的な動線を作ることができます。

【工事内容】
主にキッチン本体の入れ替えが中心となるため、比較的シンプルな工事で済みます。

2.L型からI型へ！シンプルで効率的なキッチンへ

コンパクトでシンプルなキッチンにしたい方には、I型キッチンへのリフォームをおすすめします。

【コンパクトな動線で家事効率アップ】
コンパクトさが魅力の I型キッチン。コンロ、シンク、冷蔵庫が一直線に並ぶことで、作業動線が短くて済みます。

【空間を有効活用！広がる可能性】
L型キッチンより設置スペースを取らないため、ダイニングを広く使えるのもメリット。空いたスペースは、大容量のパントリーや、お子様のスタディスペースとして活用するなど、新たな可能性が広がります。
I型へのリフォームは、L型に比べてワークトップや収納スペースも減りがちです。リフォームでは、壁面収納や背面カウンターの設置など、新たな収納スペースの確保を工夫しましょう。

【工事内容】
壁の造作や配管・排気ダクトの位置変更が必要になることもあります。

3. L型から対面式へ！家族とのつながりを生むキッチン

「調理中も家族と会話したい」「リビングを見渡せるキッチンにしたい」方には、対面式キッチンへのリフォームを検討してみましょう。

【家族の絆を育むキッチン】
対面式ならリビングダイニングの方を向いて作業ができます。調理中もお子さんの様子を見守ったり、ご家族と会話を楽しんだり、コミュニケーションしながら作業できるのが魅力です。

【空間のつながりとスッキリ感を両立】
対面式キッチンは、カウンターや袖壁で適度に区切られます。そのため作業スペースと食事・くつろぎのスペースが分離され、生活感が出すぎることなく空間をすっきりと保てます。配膳や後片付けもスムーズになり、家事負担の軽減も。

【対面式にもI型、L型、Ⅱ型がある？】
対面式キッチンで選べるのはI型だけではありません。以下のようなタイプの選択も可能です。

・I型: 最も一般的でシンプルな対面式。作業スペースが一直線に並びます。
・L型: 壁際にコンロ、対面側にシンクといったように、L字型に配置。広い作業スペースを確保しつつ、対面式にしたい場合に適しています。
・Ⅱ型（二列型）: シンク側とコンロ側を、2列に分けて配置。作業スペースを広く確保でき、動線もスムーズです。
ご自宅の広さや作業スタイルによって最適なタイプは異なります。現在のスペースを活かしながら、ベストなタイプを検討しましょう。

【工事内容】
カウンターの設置や、リビング・ダイニングとの間仕切り壁の撤去など、LDK全体の大掛かりな工事になることもあります。また、対面式キッチンを新設するには、ある程度の空間の広さが必要です。

【リフォーム事例3選】L型からのキッチンリフォーム

富山・石川県で多くのキッチンリフォームを手掛けてきた当社から、L型キッチンを理想の空間に変えた3つの実例をご紹介します。

事例1：L型→最新L型　収納力アップで快適！使い慣れたスタイルでストレスフリーに

Before

After

・エリア：石川県小松市
・リフォーム費用：110万円
・工期：5日間
・築年数：30年
・トクラス　ベリー※

使い慣れたL型のスタイルはそのままに、最新のキッチンで収納力をアップ。開き戸キャビネットは引き出しタイプに変更し、奥の物も簡単に取り出せるようになりました。コーナーには回転式の棚を設置することも可能。吊り棚も機能的になり、すっきり快適なL型キッチンに生まれ変わりました。

キッチンリフォーム～あれから60年／石川県小松市

※現在ベリーは販売終了、後継シリーズは“コラージア”です

事例2：L型→I型　シンプルで明るく開放的な空間に

Before

After

・エリア：石川県かほく市
・リフォーム費用：126万円
・工期：10日間
・築年数：40年
・TOTO ミッテ

L型のブロックキッチンから、人造大理石天板のI型システムキッチンへリフォーム。キッチン自体はコンパクトに。その分ダイニングが広がり開放感が増しました。キャビネットの収納力も上がり、吊り棚も手が届きやすい高さです。カウンタートップや床を明るい色にしたことで、ダイニングキッチン全体が広く明るく感じられます。

キッチンリフォーム～流し台から最新システムキッチンへリフォーム／石川県かほく市

事例3：L型→対面式　憧れの対面式キッチンで、家族との会話が弾む毎日へ

Before

After

・エリア：富山県富山市
・リフォーム費用：300万円※
・工期：15日間※
・築年数：32年
・LIXIL リシェル
※トイレ工事含む

壁付けだったL型キッチンを開放感あふれるI型対面式キッチンにリフォーム。リビング・ダイニングを見渡せるようになり、調理中も家族の様子がわかり会話が弾むようになりました。キッチンと同じLIXILリシェルシリーズで背面に家電や食器収納カウンターを設け、作業動線もスムーズに。キッチン上部の吊り棚をなくしたことで、部屋全体がすっきりと見えます。

キッチン・トイレリフォーム～お料理が楽しくなるキッチン／富山県富山市

最適なプランを見つけるにはショールーム見学が近道

キッチンのリフォームの選択肢は多種多様です。大切なのは、今の暮らしの困りごとを具体的にリストアップして、理想の暮らしをイメージすること。
L型キッチンは、動線や収納の工夫次第で使い勝手が大きく変わります。同じL型にリフォームするのか、I型や対面式に変えるのか。ご家庭の調理スタイル、家族構成、空間の広さを総合的に考慮して判断しましょう。
最適なプランを見つけるためには、カタログやネット情報だけで判断せず、ショールームで実際のキッチンを見て、収納量や動線を体感することをおすすめします。ショールームでは一人ひとりのライフスタイルに合わせたご提案も可能です。
ぜひ一度、お近くのショールームにお越しください。

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