キッチンの見た目や使いやすさに、大きく関わる素材選び。ステンレスを使ったキッチンが主流の中、最近では色やデザインの豊富な人造大理石が登場し、より「自分好み」のキッチンを選べるようになりました。
人造大理石とステンレス、あなたにぴったりの素材はどちらでしょうか?今回は人造大理石とステンレスの特徴について、実際のリフォーム事例を交えながら詳しく紹介します。
目次
人造大理石とは、アクリル系やポリエステル系の樹脂を固めて作られた素材のこと。フレーク状の樹脂を混ぜて模様を作ったり、大理石の風合いを高めるために天然の大理石を砕いて樹脂に混ぜたりなど、メーカーやグレードによって製法は様々ですが、色柄も豊富で成形しやすいのが特徴です。
人造大理石のメリットやデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
人造大理石の主なメリットは、次の3つです。
・色合いやデザインが豊富
・お手入れしやすい
・水垢が目立ちにくい
人造大理石の魅力は、何といってもインテリア性が高いこと!高級感あふれるデザインやすっきりとマットな質感など、色合い豊富でインテリアにあわせやすいので、自分好みのコーディネートを楽しめます。
滑らかな表面は汚れが染み込みにくく、しつこい油汚れもサッと拭くだけで簡単にお掃除可能!シンクの内側も色を選べるので、コーディネートの幅が広がるだけでなく、ステンレスと比べて水垢が目立ちにくいのもポイントです。
メリットだけでなく、素材を選ぶならデメリットも気になるところ。ステンレスと比較してみると、人造大理石のデメリットとしては以下の2つがあげられます。
・ステンレスと比べると高価
・長年使うと黄ばみが気になりやすい
樹脂を成形して作る人造大理石は、特殊な技術や設備が必要になるため、ステンレスと比べると高価になりやすいです。含まれる粒子の種類が多く、表現される質感が豊かになるほどグレードも上がるため、色合いと価格のバランスを見ながらデザインを選んでいきましょう。
また、人造大理石は汚れに強い素材ですが長年使用すると黄ばみが気になることも。メーカーから専用のクリーニングキットも発売されていますので、気になる場合は定期的なお手入れをおすすめします。
出典:TOTO株式会社
ステンレスは主成分となる鉄にクロムなどを組み合わせた合金で、さびにくさと清潔感が魅力の素材です。耐久性の高さとスタイリッシュさから、プロ用の厨房でも多く使われています。ステンレスのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ステンレスの主なメリットは、次の4つです。
・さびにくい
・耐久性・耐熱性が高い
・清潔感がありスタイリッシュ
・人造大理石よりも価格が抑えられる
さびにくいステンレスは、水を多く使うキッチンでも安心して使えますし、耐久性や耐熱性に優れ熱い鍋も気にせず置けるので機能性も抜群!清潔感のあるプロ仕様のデザインは無駄がなく、スタイリッシュな見た目を叶えます。さらにステンレスは品質の高さから金属の中では高価ですが、人造大理石と比べると価格が抑えられるのも魅力です。
ステンレスは非常に優れた素材ですが、人造大理石と比べてみると以下の2つがデメリットとしてあげられます。
・色やデザインが選べない
・重い物を落とすと凹むことがある
ステンレスは塗装が剥がれやすいという一面もあるため、本来の色味を生かしたシルバーが一般的。清潔感と高級感漂うシルバーはステンレスならではの魅力ですが、豊富なデザインから選びたい方にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。
また強度の高いステンレスですが、調理中に重い物を落とすと凹んでしまうことも。ホーロー製の鍋など、重い調理器具を使う場合は注意しましょう。
人造大理石とステンレスは、キッチンに使う上でどちらも優れた特徴を持っていることがわかりました。特徴をまとめると、人造大理石とステンレスは、それぞれこのような方におすすめです。
・人造大理石:インテリアに調和するおしゃれなキッチンを目指したい人
・ステンレス:スタイリッシュな機能美が理想で、実用性も重視したい人
デザイン豊富な人造大理石は、インテリアと調和した空間に馴染むキッチンを作りたい方にぴったり!白い人造大理石のカウンターに木目の扉を組み合わせれば、ナチュラルな印象のキッチンになるので、明るい空間で料理を楽しみたい方にもおすすめです。
一方、ステンレスはプロ用の厨房でも選ばれるほど、機能美とスタイリッシュさにあふれています。料理が趣味で日常的にキッチンに立つ機会が多い方や、使いやすさを追求したい方におすすめの素材です。
ここからは、オンリーワンリフォーム石友が手がけた実際のリフォーム事例を紹介します。ご自宅のキッチンをイメージしながら、ぜひ人造大理石とステンレスの印象を比べてみてください。
Before
After
・エリア:富山県富山市
・リフォーム費用:170万円
・工期:8日間
・築年数:22年
・TOCLAS Bb
築22年の住まいで長年使い続けたキッチンは、扉の剥がれなどの劣化が目立つ部分もあったため、色合いも新たにリフォーム。キッチンの色決めはメーカーのショールームへ赴くなど、細部までこだわりました。
ステンレスのカウンター・シンクから人造大理石のシンク・カウンターに変わり、白いキッチンパネルが明るさをさらに引き立てています。細かく分かれていたシンク下の引き出し収納も一度に引き出せるタイプに変わり、鍋やザルといった調理器具が収納しやすいのも魅力です。
>>キッチン・トイレリフォーム~キレイで快適な空間に/富山県富山市
こちらのリフォーム事例で使用したキッチン『TOCLAS Bb』については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
Before
After
・エリア:富山県高岡市
・リフォーム費用:133万円
・工期:2日間
・築年数:28年
・LIXIL シエラS
購入された中古住宅のキッチンをリフォームした事例です。既存キッチンは木目扉に框(かまち)のついた趣きあるデザインでしたが、ステンレスのシルバー×扉の白が際立つスタイリッシュなキッチンにリフォーム!取っ手の種類もすっきりとしたライン取っ手を組み合わせ、より洗練された印象に仕上がっています。
システムキッチンは比較的自由に組み合わせられるので、スペースの確保も思いのまま。今回の事例でも、既存キッチンで使い勝手のよかったシンク横のスペースを残したまま、食洗機を追加して機能性をさらに高めました。
>>キッチンリフォーム~使い勝手を考えたキッチンへ/富山県高岡市
事例で採用しているキッチン『LIXIL シエラS』の魅力については、以下の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
>>LIXILのコスパ最強キッチン「シエラS」がすごい!デザイン・機能の魅力に迫る
人造大理石とステンレスはどちらも優れた強度を持つ素材でありながら、それぞれに異なる印象をもたらしてくれます。
明るくインテリア性の高いキッチンにするか、それともスタイリッシュで清潔感あふれるキッチンにするか…迷ったときはぜひ、ショールームでそれぞれの魅力を体感してみましょう。毎日使うキッチンをお気に入りの空間にするためにも、ぜひ質感や印象などをその目でご確認ください。
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